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そのため抗ヒスタミン剤を内服して、発疹やかゆみを押さえる対症療法しか治療法がありません。
じんま珍の原因としては、サバ、イカ、カキ、カニ、牛乳、卵、タケノコ、そば、山芋、いちご、ほうれん草などの食餌、ペニシリン、ピリンなどの葉剤があります。
そのほかに、ものに当たったり、すれたりしたときやベルトを締めたときに、それらの部分に一致してできる機械的じんま疹、水や湯にふれるとその部分にじんま珍を生ずる寒冷または温熱接触じんま疹、汗をかいたり、運動したり、風呂へ入った後、精神的ストレスなどでできるコリン性じんま疹などがあります。
もちろん原因不明なものもあります。
最後に皮層のガンについて簡単に説明します。
皮層のガンで最も悪性のものの一つに、ホクロのガンともいわれる悪性黒色腫があります。
これは、メラニン色素を作る色素細胞が悪性化し異常に増殖したもので、メラノームともいいます。
このガンのおそろしさは、非常に早い時期から内臓に転移することです。
このガンの特徴は、色は石炭のように真っ黒い色をしていて、腫瘍の周囲に黒いシミがしみ出ていたり、表面がでこぼこしており、出血しやすいなどです。
ただ、真っ黒い腫瘍がすべてメラノームというわけではありませんが、このような症状が現れたら、ぜひ専門医を受診してください。

 

 

 

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